
お正月も、元旦・2日・3日・・・と過ぎるとあっという間に「7日七草」がやって来ます。
「7日七草」には皆さまのご家庭でも「七草粥」を食べると思いますが・・・私自身作って食べるのに夢中?で「七草粥」の[由来」や「意味」についてはまったく知りませんでした。(汗)
そこで・・・しっかりと調べてみました。
1.「七草粥」の由来とは?
そもそも、「七草粥」の風習は平安時代(794年~1185年)半ばに中国から伝わってきました。
中国では、「六日年越し・七日正月」といって七日が一つの節目になっています。。また「七日」は人日の節句(じんじつのせっく)として「五節句」の一つであり別名「七草の節句」ともいわれています。
その後室町時代(1336年~1573年)になってからは日本文化の影響を受けて汁ものから「お粥」に変わってきました。
そして江戸時代(1603年~1867年)になって庶民の間でも「七草粥」として定着し現在に至っています。
2.「七草粥」の意味とは?
1年の「無病息災を願う行事!」です。
先ほど、「七草粥」の風習は中国から伝わってきたとお話をさせていただきましたが古来、中国では年が開けて新年になると、元日から2日・3日とそれぞれの日に動物を当てはめた「占い」が行われていました。
それは以下の通りです。
・ 元日→鶏
・ 2日→狗(犬)
・ 3日→猪(豚)
・ 4日→羊
・ 5日→牛
・ 6日→馬
・ 最後7日が→「人の日」でそれぞれの動物の日には、その動物を殺さないと決められていました。
よって7日の「人の日」には「人をいさめない!」つまり犯罪者に対する刑の処罰は行わない日でもありました。
その際に7日の「人の日」には七種菜羹(しちしゅさいこう)とがありそれが日本では「七草粥」として定着してきました。
ここで、毎年私が作る「七草粥」の我が家の簡単!レシピをご紹介しますね。こちらをご覧ください!
3.「七草の種類と効能・意味」を大公開!
皆さまも「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スギナ・スズシロ」と7種類の七草の名前を暗記したことがあるか?と思いますがここに、それぞれの特徴などを記していきますね。
ちなみに・・・この7種類は、鎌倉時代に公家・学者・歌人である四辻善成(よつつじ よしなり)が
「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ・・・これぞ七草」と詠んだことで定番になったともいわれています。
■・・・セリ
芹・・・効能: 解熱・整腸・健胃・降圧・食欲増進
意味: 新芽がたくさん「競り合って」育つので競争に「競り勝つ」
■・・・ナズナ
薺・・・効能: 利尿作用・解熱
意味: 通称(ぺんぺん草)「なでて汚れを取り除く」という意味
■・・・ゴギョウ
御形・・・効能: 咳を鎮める・痰を取り除く
意味: 「人形」のこと。
母親と子供の人形が多かったので「母子草(ハハコグサ)」とも呼ばれています。
■・・・ハコベラ
繁縷・・・効能: 歯槽膿漏・ビタミンが豊富
意味: ハクは綿布で、ベラとは古語では「群がること」
細かい茎に葉っぱが群がるようについていることから「繁栄がはびこる」に繋がる
■・・・ホトケノザ
仏の座・・・効能: 解毒・解熱
意味: 地面に平らに広がっている葉っぱを「仏の安座」に見立てたことから。
ちなみに「ホトケノザ」は2種類あり春の七草に使われるのはキク科の「コオニタビラコ」です。
■・・・スズナ
菘・・・効能: 便秘改善・利尿
意味: 昔は葉っぱが重用されたので{すず葉」と呼ばれたことから。
「鈴菜」は「神を呼ぶための鈴」という意味です。
■・・・スズシロ
蘿蔔・・・効能: 食欲増進・利尿
意味: すずしろは「清白」で大根の古名。
「けがれなき清白」をあらわしています。
4.まとめ
「七草粥」の由来!意味!そして「七草の種類・効能」をまとめてみました。
■・・・「七草粥」の由来は?
平安時代中期に中国から伝わってきた風習であり、江戸時代には庶民の間でも定着して無病息災を願う行事として現在に至っています。
■・・・「七草粥」の意味は?
上記の通り「無病息災を願う行事」です。
■・・・「春の七草」の種類と効能・意味について
「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すぎな・すずしろ」それぞれの「効能・意味」について詳しく説明しています。
以上、これらを振り返りながら「七草粥」をじっくりと味わってくださいね!
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最後まで、お読みいただきありがとうございます!