糖尿病!薬での治療・・・その副作用は?

1.どんな薬を・・・服用するの?

食事療法や運動療法を続けても血糖値のコントロールがうまくいかない場合、薬物療法を行います。

薬物療法は、血糖値をできるだけ正常な範囲に維持する血糖コントロールが目標です。

 

薬物療法には、「経口血糖降下薬」と「インスリン注射」があります。インスリン注射は、基本的に「膵臓からのインスリン分泌がほとんどない場合」に行われますが「膵臓を一時的に休ませる」ことを目的に比較的短期間実施する場合もあります。膵臓からのインスリン分泌が保たれている場合は主に経口血糖降下薬の内服を行います。

 

 

 

 

2.「経口血糖降下薬」と「インスリン注射」

 

 

 

 

 

●SGLT2阻害薬
SGLT2阻害薬は、尿中に糖を排出し血糖を下げる薬です。

 

●スルホニル尿素(SU)薬
健康な人は、血液中に常に少量のインスリンが分泌(基礎分泌)されています。そして食後に血糖が上昇すると大量のインスリンを分泌(追加分泌)することで、血液中のブドウ糖の量が一定に保たれるように血糖の調整が行われています。

 

2型糖尿病には、インスリンを分泌する働きが弱まって分泌量が少なくなるため、血液中のブドウ糖が処理できずにだぶついた状態(高血糖)のタイプと、インスリンのきき方が悪くなって血液中のブドウ糖が処理できずにだぶついた状態のタイプがあります。

 

SU薬は、インスリンの分泌する働きが弱まったタイプに効果があります。すい臓のランゲルハンス島という組織にあるインスリンを分泌するβ細胞に直接働きかけて分泌を促進し(インスリン分泌刺激作用)、基礎分泌、追加分泌の「量」を増加させることで血糖を下げます。インスリン分泌は持続的に促がされます。

 

●インスリン抵抗性改善薬(チアゾリジン薬)
インスリンは肝臓、骨格筋、脂肪組織で行われる糖代謝を促す働きがあり、これらの組織がブドウ糖を取り込んでエネルギーに利用したり、脂肪として蓄えたりすることで血糖の調整をしています。2型糖尿病ではインスリンの分泌の働きが弱まるタイプのほかに、インスリン抵抗性の状態にあるタイプもあります。

 

インスリン抵抗性とは、すい臓からインスリンが血液中に分泌されていても肝臓、骨格筋、脂肪組織でのインスリンに対する反応が鈍くなっている(感受性低下)ために、インスリンの血糖を下げる働きが十分に発揮されない(インスリンの効きが悪い)状態のことをいいます。このインスリン抵抗性を引き起こす最大の要因は肥満であるといわれています。

 

インスリン抵抗性改善薬は、主に脂肪組織に働きかけて脂肪細胞から分泌されるインスリン抵抗性を引き起こす物質を減少させて、その名の通りインスリン抵抗性を改善することで血糖を下げる薬です。

 

●ビグアナイド薬
肝臓では常にブドウ糖が産生され、血液中に放出されています。この肝臓での糖の産生にはグリコーゲンの「分解」と「糖新生」という2つの過程があります。糖新生とは、乳酸やアミノ酸などのブドウ糖以外の物質からブドウ糖を産生する過程のことをいい、インスリンはこの糖新生が過剰にならないように調整しています。2型糖尿病ではインスリン分泌能の低下やインスリン抵抗性によって、糖新生が過剰になってしまいます。

 

ビグアナイド薬は、この肝臓で行われている過剰になった糖新生を抑えることで空腹時血糖を下げます。そのほかに、腸で行われるブドウ糖の吸収を抑えたり、骨格筋などのインスリン感受性を改善してブドウ糖の取り込みを増加させるなどの働きにより、間接的なインスリン抵抗性の改善効果を得ることができ、さらに食後高血糖の改善もするといわれています。

 

●α‐グルコシダーゼ阻害薬(α‐GI)
一般的に食事の約6割は炭水化物(糖質)をいわれていますが、糖質は小腸でα‐グルコシダーゼという酵素によってブドウ糖に分解されます(消化)。その後ブドウ糖は、血液中に送られインスリンの働きによって各組織でエネルギーとして利用されたり蓄えられたりします(吸収)。

 

健康な人では食後すぐに十分量のインスリンが分泌され、食後に増加する血液中のブドウ糖は速やかに処理されています。ところが糖尿病では、インスリンの分泌する働きが低下しているために、食後のインスリンの分泌が遅れてしまい、血液中のブドウ糖が速やかに処理できずに血糖が上昇してしまいます(食後高血糖)。

 

α‐グルコシダーゼ阻害薬は、α‐グルコシダーゼの働きを阻害することで糖質の分解を抑えて、消化・吸収を遅らせることで食後の血糖値の上昇をゆるやかにして、食後高血糖になりにくくします。α‐グルコシダーゼ阻害薬により食後血糖の上昇がゆるやかになると、インスリン分泌の上昇のタイミングが近くなるため、インスリンが効果的に作用できるようになるので食後高血糖が改善します。

 

●速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
インスリンの分泌する力が低下しているタイプの2型糖尿病では、糖分の摂取後すぐにインスリンを分泌して、血糖を速やかに低下させる働きが低下しているために、血糖の上昇とインスリン分泌のタイミングが合わないことがあります。

 

速効型インスリン分泌促進薬は、インスリン分泌のスピードを早めて、食後の血糖の上昇を抑える働きがあります。そのためインスリンをすばやく分泌させることで食後高血糖を改善することから、インスリン分泌パターンの改善薬ともいえます。食後のインスリン分泌量を増加させる作用はSU薬に比べて弱くなっています。

 

 

 

 

糖尿病治療薬には上記のようにさまざまな種類の治療薬があり、医師の処方にしたがって、きちんと服薬スケジュールを守ることが大切です。

 

3.糖尿病治療薬の副作用は?

やはり・・・糖尿病治療薬も薬ですから当然副作用もあります。

 

 

SGLT2阻害薬
頻尿、多尿がみられることがあり、脱水傾向にならないように注意が必要。

 

スルホニル尿素(SU)薬
食事療法、運動療法を行わないと、体重が増加しやすい他の経口薬と比べ「低血糖」を起こす可能性が高い長期で使用すると大血管症が起こりやすくなる可能性がある腎臓や肝臓に障害がある場合は使用できない。

 

チアゾリジ薬
体内に水がたまりやすくなるため、体重が増加する。浮腫、黄斑浮腫、貧血、心不全、骨折をきたすことがあるため注意して使用される。心不全、肝・腎機能障害がある場合は使用できない。

 

ビグアナイド薬
重篤な副作用として、乳酸アシドーシスの報告があるため、肝臓、腎臓や肺、心臓に何らかの機能障害がある方、アルコール多飲者、高齢者の方などは服用できない。

 

α-グルコシダーゼ阻害薬
下痢や腹部の張りなど、消化器系の副作用が出る場合がある。単体での使用で低血糖になることはほとんどないが、SU薬やインスリンとこの薬剤を併せて使っている場合などに、低血糖を起こした時には通常の砂糖ではなく「ブドウ糖」の摂取が必要。

 

速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
低血糖を起こすことがあるが、SU薬より頻度は少ない。

 

 

糖尿病治療薬にも大なり小なり副作用があります。治療薬を処方された場合副作用を十分理解しておきましょう。

 

4.まとめ

以上、糖尿病治療薬及びその副作用についてお話をさせていただきましたが毎日、毎日の
「インスリン注射」も大変ですね。

 

また、治療費、薬代も馬鹿には出来ません。そのためにも、とにかく糖尿病に罹らない
予防策!が大事になってきますね。

 

また、糖尿病そのものもそうですがよく合併症の危険性も指摘されていますね。
次回は、そのへんを踏まえて治療についての注意点をお話させていただきます。

 

最後まで・・・お読みいただきありがとうございます!